自分を大きく見せようと必死な人

いくつもの職場を渡り歩いた私は、普通とは違う生き方をしている人に何人も会いました。

この中に、自分のことを大きく見せようと必死になっている人にも出会いました。

その人は私よりも年上の人でしたが、見た目はとても幼い感じがしたのです。

その所為か、自分を身の丈以上に大きく見せようと頑張っているのです。

ある時私たちの職場に、他の職場で実現不可能だった仕事が回ってきました。

他の職場で不可能だったのだから、私達にもできないだろうと思い、出来ませんと断ろうかと思いました。

ところが、自分のことを大きく見せるチャンスが巡ってきたと思ったようで、この人がやろうと言い出したのです。

私を含めた他のメンバーはやりたくなかったのですが、この人にやる気に押されて、しぶしぶやることになりました。

そこで難攻不落の仕事に着手し始めたのですが、すぐに壁にぶち当たりました。

私と他のメンバーは早々に音を上げたのですが、この人はまだまだ諦めなかったのです。

ですがこの人はもともと能力が高い方の人間ではないので、結局仕事をこなすことができずに終わってしまったのです。

やると言いながら仕事がこなせなかったので、私たちは上司に叱られてしまいました。

この人一人のおかげで、私たちはひどい目に遭わされたのです。

やる気があるのは良いことですが、能力が低い人は、自分のことを大きく見せるのはやめてほしいモノです。

自分を大きく見せるのは50代に顕著

職場で自分を大きく見せようとする人っていますよね。特に40代、50代になるとその傾向って顕著になると思います。私も今まで職場で自分を大きく見せようとする人をたくさん見てきました。その経験の中で感じた事なのですが、特徴には共通点があるように思います。まず、そういった人たちは学歴を聞くと実に超一流の高校や大学を出ている事が多いのです。おそらくそんな超一流の大学を出て会社に入ったのですから、自分は出世をするんだと夢を見ていた事と思います。けれど会社は学歴だけで出世出来る訳ではありません。やはり実力が伴わないと会社では評価されません。自分はこんなに超一流の学校を出ている一方で、自分を抜いて出世している人の中には自分よりも偏差値が低い学校を卒業している人がたくさんいます。恐らく、そういう人の事を納得できないんでしょうね。心の中では自分の方が上だというある意味、本当は根拠も何もない自信や自尊心を持っているに違いありません。だから周りの人間に対して、自分を大きく見せて自分は偉いんだと鼓舞しようとしているのです。そういった人は自尊心がとても高いので、周囲の話しを聞こうとしない事が多いようです。ですから自分を大きく見せようとする事で、周りの人が実際は自分をどのように思っているのか、気付こうとは決してしません。そうなると自分を大きく見せようとする人はますます助長するばかりです。その対処方法としては、もう放っておく事が一番だと思います。実際の仕事では実力がない人が大半なので放っておいても仕事に実害はない事がほとんどです。ただ、自分を大きく見せようとする人はどうしてもパワハラに走りがちです。パワハラは明らかにいけない事です。パワハラに走り始めたら証拠を残すなどの対処は取るべきでしょう。

自分を大きく見せるのは見ていて痛々しい

皆さんの職場には、自分を大きく見せようとする人はいますか?大きく見せようとしていても実力が伴わない状態では見ていて痛々しいですよね。今回はそんな人の特徴と心理、対処法についてまとめていきたいと思います。

自分を大きく見せようとする人の特徴としてあげられるのが、理想の自分が現実とかけ離れているということです。彼らは理想の実力と現実の実力が不一致な状態にあると言えるでしょう。現実の実力が低い状態である一方、理想の実力はとても高いです。現実を受け入れたくないため、理想の世界に逃げ込もうとし、その結果自分を大きく見せようとしていると考えられます。

この特徴を心理学的に分析してみましょう。私たちには欲求不満な状態から自分の心をを守るための機能である防衛機制が備わっています。防衛機制には様々な種類がありますが、自分を大きく見せようとする人は「同一視」という種類の防衛機制を用いていると考えられます。

「同一視」とは、自分にないものを持っている理想の人物に自分が既になっているかのように振る舞うことで、理想の状態になったように感じるものです。自分を大きく見せようとする人も、自分にないものを持っている先輩や同僚のように振る舞うことで理想の状態になったと感じているのかもしれません。

では、このような人とどのように接するのが正解なのでしょうか。

前述した防衛機制の「同一視」には、発展形である「同一化」というものがあります。同一化とは、自分の理想とする人物の行動を模倣することで理想の状態に近づくことです。同一視は理想の状態に近づくための行動は起こしていませんでしたが、同一化では行動を起こしています。実際に行動を起こすことで実力も伸びていくため、次第に「大きく見せようとしている感じ」は無くなっていくでしょう。

したがって、自分を大きく見せようとする人には、理想とする状態になるための行動を起こさせるようなアドバイスが有効でしょう。「こういう方法でやってみない?きっと上手くいくよ」というように、自然に提案して行動を促すと良いでしょう。同一視から同一化に変化することができれば、有望な人材になって行くかもしれません。

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