全ての人がそうだとは限りませんが、年齢が若い時ほど言い訳がましくなるような気がします。
私よりも年齢が若い人が言い訳がましい言動をしていると、自分もそうだったのかもしれないと思うことが良くあります。
私が若い時は相手の意見も尊重しますが、自分の意見も分かってほしいと強く思っていました。
その為、自分のことで相手に反論されてしまうと、言い訳がましいことを言って、何とか自分を正当化しようとしていたと思います。
そのことで私はある人に「理詰めで責めてくるので口では勝てない」と言われたことがありました。
確かに当時の私はどんなことでも口論では勝てるような変な自信がありました。
今考えると、そんな小さなところで勝っても何の役にも立たないのですが、単なる自己満足だったのかもしれません。
死活問題になった時はきちんと正当理由を述べて、相手にも理解してもらうことが必要です。
しかし、それ以外ではそれほど向きになって言い訳がましくなることもないのだと思います。
世の中にはどんなことでも反論してくる人がいます。
それはある意味精神的に若い証拠なのではないかと思います。
希にかなり年配の人でもそういう人がいます。
そういう高齢者を見ると、まだまだ気持ちが若いから言い訳がましいことを言って反論できるのだと思いました。
私の学生時代にできた友人の一人に、とても言い訳がましい人が居ました。
ある日のこと、その友人と一緒に映画を見ることにしました。
私は待ち合わせ場所で、待ち合わせ時間の10分前から待っていたのです。
それから待つこと40分、待ち合わせの時間から30分過ぎて、やっと友人が来ました。
遅れた理由を私が問いただそうとしたら、先に友人が遅れた理由を言い出したのです。
なんでも目覚ましい時計が、セットしていた時間に鳴らなくて、遅れてしまったそうです。
まあそれならしょうがないと思い、この時は気にも留めませんでした。
ですがこの友人は、事あるごとに待ち合わせ時間に必ず遅れて来たのです。
そのたびにもっともらしい理由を言って、自分のせいで遅れたんではないということをアピールしたのです。
一度や二度ならば、友人の言葉を信じたかもしれませんが、何度となく遅れて言い訳をされたのでは、不信感を抱かずにはいられません。
なので徐々に友人の言動が信じられなくなり、このまま友人関係を続けていいのかと悩むようになりました。
そんなことを知らない友人は、私が悩んでいる間も、事あるごとに言い訳がましい言葉で逃げ、私をますます困惑させたのです。
それでこの人とはもう友人関係でいられないと思い、縁を切ったのです。
言い訳がましい人は、何があっても責任逃れをしようとしますから、近くにいると思わぬ災いを被ることになりかねません。
出版社に勤務していた時の話です。同僚に言い訳がましい人がいました。上司から言い訳をしてはいけないと、常々、言われているにもかかわらず、すぐに言い訳をするのです。例えば、遅刻をした原因を訊ねた時「母が起こしてくれなかった」と言っていました。社会人なので、本来なら自力で起きられるようにしなくてはなりません。それから、会社の備品を壊してしまったこともあります。この時は「そこに備品があるのが分からなかった」と言い訳しました。これは完全に嘘です。というのも、私や他の同僚もその場に居たからです。明らかに備品がそこにあることを分かっていたのに壊してしまったのです。こんなふうに人や物のセイにするようなところがあるその同僚には、上司も私も他の同僚も呆れてしまっていました。何を言っても言い訳をするので、こちらがいくら一生懸命に話をしても伝わらないような気がするからです。
結局、どんな業務を与えても失敗をして言い訳をするので、その同僚は辞めさせられてしまいました。その後、何をしているのかは分かりません。
今思うと、こういう人はものの考え方も私たちとは違うので、割り切って接するしかないのかもしれません。それに、どんな仕事をしても同じように言い訳をしながら生きていくのだと思います。