見下す人はかわいそうな人

自分の周囲に人を見下す人がいたら気分が悪いですよね。

「なんて嫌な人なんだろう。」とムカついてしまってはあなたの心の無駄遣いです。

人を見下す人に会った時には、「なんてかわいそうな人なんだろう」とこっちがその人をちょっと上から目線で見るのが一番です。

そうすると嫌な気分にはならずに、あなたに優しい慈悲の心が湧いてきます。

実際、人を見下す人というのはかわいそうな人なのです。

まずは、人を見下す人は自分になにかしらの劣等感を持っています。

例えば、友人より、稼げていない、務めている会社の社会的地位に満足していない、出身大学にコンプレックスがあるなどなどの劣等感です。

自分自身に劣等感がある人というのは、誰かを貶めて自分の地位を高く保つことでうっすらとしたニセモノの安らぎを求めるものなのです。

しかし、実際に人を貶めることで心が満足する安らぎを得られることはできません。

人の心に安らぎをもたらしてくれるのは愛情だからです。

劣等感がある人がいつまでも安らぎを得られないと人を見下すことを続けます。

人を見下す人が他人の場合は、かわいそうな人だなあと心で思えば一見落着です。

しかし、自分のパートナーや子供がもしもそういうタイプな場合は、怒ることはおすすめしません。

子供には人を見下すことは恥ずかしことだとあなたの態度で根気よく教育する必要があります。

人を見下すのが夫や妻であれば、彼らの心の隙間をうめるべく、上手に褒めたり、愛情を注いだりして、心を安心させてあげましょう。

私が見下す人でした

人を見下す人というのは、世の中の至る所にいますが、かつては私もその中の一人でした。

私という人間は、人と友達になって気が許せるようになると、人を見下してしまうのです。

自分よりも相手の劣る部分を見つけると、そこを言わずにはいられません。

以前、私よりも背の低い友人がいたのですが、事あるごとにそれを会話の中に出していました。

背が低いと高いところのものを取るのが大変だろうとか、女性というものは背の高い男が好きだとか、背が低い友人のことを小ばかにしていたのです。

そんなことをしているうちに、徐々にこの友人から距離を置かれるようになりました。

私は理由が分からず、しつこくこの友人に連絡を取り続けたのです。

するとこの友人は、堪忍袋の緒が切れたようで、私が背のことをバカにし続けたのが原因だと、泣きながら言い放ったのです。

私はこの言葉で、自分が人のことを見下していることに気が付きました。

それで私は、人を見下すような言動を慎むようになったのです。

残念ながら、この友人とは仲直りをすることはできませんでした。

その後できた友人とは、話すときに十分気を付け、仲違いをするようなことはなくなりました。

人を見下す悪い癖に気付かせてくれた、かつての友人に感謝してもし足りません。

見下す人の特徴

見下す人の特徴は2つあります。

1つ目の特徴は、学歴が高い人です。

こういう方は、学歴偏重を持っている方で、自分より下の学歴に対して見下している状況です。

例えば、何をするにあたっても、自分の意見が絶対であると思っており、他の方の意見に対して常に批判をしていく方には見下しをする傾向があります。

2つ目の特徴は、カリスマ的な方です。

ベンチャー企業においてはこのような経営者が多いとされております。

ただ、会社を経営する場合には相当な労力と神経を使いますので、経営者に対する意見があまりにもあっていない、もしくは幼稚なものである場合には見下す傾向があります。

このような見下す人と同じ職場や会社で仕事をする場合の対処方法は、反面教師という形で自分の教材にすることです。

もちろん、いいところは見習うべきですので、見下す人への全否定は良いとは言えません。

例えば、仕事の考え方や取り組みの仕方、資料の作り方など、見よう見まねで自分もその知識や能力を身につけるように努力する一方で、言動や態度など見下す場面においては、それを反省の材料として自分に戒める部分であることを意識することです。

この反面教師の意識が自分の成長させてくれるという気持ちになれば、見下しされてもあまり気にせずに対応ができるようになります。

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