口が軽い人には注意が必要

職場で口が軽い人には注意が必要です。休む理由とか、プライベートでの悩み事、外回り中にサボった話とかをうっかりそういう口が軽い人にしてしまうと、それが社内や上司など知られたくない人にまで広まってしまって自分が不利益をこうむります。口が軽い人の厄介なところはこちらを陥れるためにわざと告げ口するというわけではなく、こちらにとって言いふらして欲しくないことをその人がなんとも思っていないことに原因があります。だから「あんまりそれは他の人には言わないで欲しいんだけど。」と言っても「え?なんで?」と言われてそれで終わりです。そういうナチュラルに口が軽い人を見分ける方法は、その人自身があけっぴろげで周囲に隠し事をしないタイプだということが挙げられます。つまり、職場でその人自身は自由なキャラで「今日は営業中に喫茶店行っちゃいました。」「沖縄行って来たんでみんなにおみやげで〜す。」「今日旦那と喧嘩しちゃったんですよ〜。」と何でも話せるので、他の人が隠したいことへの理解が無いのです。結果的に他人の家庭内の問題が社内全部に知れ渡ったり、上司の悪口が本人に伝わったり、同僚に秘密で旅行に行くつもりだったのにおみやげを買って帰らなければいけなくなったりと不利益をこうむることになります。本人が自由気ままな隠し事をしないタイプの人は口が軽いのであまりコアな話はしないほうが無難です。

口が軽い同僚のせいでちょっとしたトラブル

新入社員の時に職場で口が軽い同僚のせいでちょっとしたトラブルになったことがありました。私達の同期入社の新入社員は30人くらいで、同期の結束を深めるためにそのうちの一人のAくんがリーダーシップを取って同期全員の連絡先交換をしてまとめました。それ自体は同期間で相談事をしたり仲良くなったりするのに役立ちました。

しかしそのAくんは職場の目上に対して口が軽い性格で、先輩から「同期の〇〇ってどんなやつ?」と聞かれれば飲み会での失態含めて全部話してしまうし、連絡先まで個人的に教えてしまっていたのです。そして、Aくんと仲良くなった40代の中途入社の先輩社員が、中途だから社内にまだ飲み友達がいないことをいいことに、「俺は中途入社だからお前たちとは同期のようなものだ。」といって同期の飲み会に常に参加するようになってしまいました。さらにその先輩社員にAくんが全員の連絡先から性格、通勤路線まで教えてしまったため、休日でも先輩社員が「お〜い、暇なら飲みに行こうぜ〜。」と電話してくる始末です。Aくんの口の軽さのお蔭で同期全員の連絡先が厄介な先輩社員に握られてしまい、同期の結束もバラバラになりました。最終的にはその数か月後に先輩社員が社内で他の社員と反りが合わずに退職したのですが、その頃には同期の絆は消え去っていました。

どんな組織にも必ずいる口の軽い人

どんな組織にも必ずいますよね。口の軽い人って。しかも最悪なことに、あの手のタイプの人って、話を盛る傾向がありますからね。事実とは違った肉付けがなされて、話がどんどん変な方向に行ってしまいます。それが、他愛のない話題なら別に何ともないのですが、もっと重要な事、例えば、ある人(同僚や上司)に対する評価であったりすると、人間関係がぐちゃぐちゃになってしまいがちです。なので私は口の軽い人とは深い付き合いをしないようにしています。というか、こういう人って、中身がないもんだから、深い付き合いをする事って無理なんですよね。無理というか、無駄というか。でね、自分なりに口の軽い人の心理みたいなものを分析したところ、次のような結論に至りました。それは、情報を提供することで、自分の存在意義を支えている、ということです。人に情報を提供することで、ある種の幸福感であったり満足感を得、自分の存在意義を確立しているんですよ。まあ、分かりやすいところで言えば、ドラえもんに出てくるスネ夫ですかね。スネ夫もある事ない事を振りまいて、悦に浸っているでしょ。あの手のタイプの人とうまく付き合う方法って、正直ないと思うんですよね。深く踏み込めば、いずれは自分が嫌な目にあいますからね。やっぱり、近づきすぎずに、ある程度の距離を保って付き合うのが一番です。

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