否定ばかりする人は、幼き頃に何らかの概念を親に植え付けられて育ったか、誰かに何か言われたりされたことがトラウマになって、その呪縛に今でも取りつかれている人です。自分が「どうせ私なんて」と言ったことに対して、誰かに「そうじゃないよ・大丈夫だよ」と言われて安心したいという気持ちがあり、それを無意識にしょっちゅう言ってしまうので、この人といると非常に面倒くさいと思われがちです。特に男性はこのタイプの女性を恋愛対象から外します。
自分の上司や姑など、今の関係を壊したら面倒な人や、自分と深くかかわらないその場限りの付き合いの人であれば、いつも「大丈夫だよ」と適当にあつらっておけばいいですが、親友や親や子供や配偶者の場合は距離が近いぶん、それにいつまでも付き合っているとストレスゲージが貯まって爆発してしまうので、「またかよ」と自分が思った時点でズバッと「そういうネガティブなことを聞くほうは疲れる」と言ったほうが良いです。真実ではないのに、すぐ自分を否定する人も相手を否定する人も、結局は自分勝手であり、自分が逆の立場ならどう思うかを考えられない人なので、関わらなくても良ければ避けるべきだし、共にいれば自分までネガティブになってしまいます。
私の母親は否定ばかりする人です。
私が幼い頃から何かにつけてそれは駄目だ、あれは駄目だと私の行動を否定し制限してきました。
本人はそれをしつけ、もしくはアドバイスをしているんだと思っているようで私が否定されていることに傷ついていると言っても理解してくれませんでした。
そんな風に育てられてきた私は常に大人の顔色をうかがう子供に成長しました。
しかし思春期を過ぎたあたりからやはり母親は私を否定しているだけで、あれはしつけではないと考え始めました。
そう思った私は母親の兄である叔父に相談してみました。
母親は、私の祖母(母親の母親)に同じようにしつけられてきたようで、やはり自信のない子供に育ったようです。
そんな母親がコントロールしやすい相手が自分の子供である私。
母親は私の行動をコントロールすることで自信を保っていたのではないかと考えました。
そう思えてからは気持ちが楽になり、母親の言葉もあまり重く受け止めることなく流せるようになりました。
母親の否定的な言動をやめさせようと努力したときもありましたが、長い時間をかけて形成された否定的な人格はなおることはなかったです。
否定的な言動をやめさせるのではなく、受け取り手であるこちらが受け流すことの方が大切だと学びました。
長く会社で働いていると、否定ばかりする人と知り合うことがあります。
私にとって一番衝撃的だった否定大好き人間は、隣の部署の先輩Oさんでした。
Oさんは男性なのですが、小間時珍しく男尊女卑的な考えを言葉にしてしまうような人でした。なので彼の否定的な言動は全て女性に対するもので、会社の女性人からは要注意人物とされていました。
とにかくマウンティングが大好きで、相手に賛同したら負けだと考えているような人でした。
しかし、会社の中でそこそこの地位にいるOさんを納得させないと進まない仕事も多く皆困っていました。
そんなOさんと接していくうちに学んだことは、否定ばかりする人は自尊心が高いということです。
相手の意見を一度否定してから、自分の意見を通すことが大好きでプライドが高いのです。
それに気がついてからOさんと話すときには、一度彼に相談をしてから意見を聞くようにしました。例えば「〜だと思うのですが、Oさんはどう思われますか?」というような感じです。
否定されることに代わりはないのですが、自分の意見を仰いでくる相手に悪い気がしないOさんは以外と協力的になってくれることがわかったのです。
否定的な人が近くにいると困ることが多いですが、対処法さえ見つけてしまえば以外とコントロールしやすいのかもしれません。