賢い人ほど舌打ちをする

私の経験からして、高学歴の人や普段「賢い人」と認識されている人ほど、舌打ちする人が多いように思います。「舌打ち」が誰の目にも品のない行為であるがゆえに、教育のない人がすることのようですが、実際は自分の現状心理を人に知らしめる時に発生してしまうことが多いように思います。

 普段から人を自分より下に見ている、というのも当てはまる人格像かもしれません。職場の若い男性は、何事も自分の都合が優先なのでしょう。お客さんが自分のお昼休憩の直前に来店し、つい舌打ちをしてしまったのでした。後日そのお客さんからクレームとなり、社内で話題になったことを思い出します。

 また、擁護するわけではないのですが、普段マナーがよい人、人に優しい人でも舌打ちする人はいて、そのついうっかりしてしまった後に「しまった」と思うこともあるようです。私の知人女性などは、見かけが可愛らしい容貌であるのに、この癖がどうも治らないようです。それで、横にいる私が

「舌打ちしない!」

「女らしい行為じゃないよ!」と毎回窘めることになります。

 私自身は誰かに舌打ちされた記憶がないのですが、それをされた側は決して気持ちの良いものではないと思います。その人がどんな感情で今いようとも、知ったこっちゃないよ!と突っ込みたくなったりするものですね。

舌打ちは失礼で下品な行為

人に対して気に入らない時やイライラした時に「チッ」と舌打ちする人がいます。人に対して失礼ですし、下品な行為です。舌打ちされた人はもちろん、周囲の人間も嫌な気持ちになってしまいます。しかし、なぜ舌打ちをしてしまうのでしょうか。

【舌打ちしてしまう人の性格】

舌打ちしてしまう人には共通点の性格があります。「短気」であったり、「自己中心的」であったり、「プライドが高く、自分が一番」だと思っていたりします。しかし、そういう人に限って、自分は舌打ちしてもいいが人に舌打ちされることは極端に嫌がります。実力や立場がどうであれ、プライドが高く、基本的に自分が正しく、人を見下す傾向があります。なので、気に入らないことがあると内に留めることができず、舌打ちとして気持ちが表に出てしまいます。

【舌打ちしてしまう人の心理】

基本的に舌打ちする人は「満たされていない」ことが多くあります。性格が短気な上に満たされておらず、不満を抱えているため、多くの人が気に留めないことでもすぐにイライラしてしまいます。自分が嫌と感じたことは普通なら相手にやらないのが普通ですが、舌打ちする人は、そういう思いやりがなく、内に溜まったイライラを舌打ちという形で出してしまいます。

上司が頻繁に舌打ちする人でした

新卒で入社した会社の上司が頻繁に舌打ちする人でした。私はあるファッションブランドの百貨店の売り場で販売をしていたのですが上司に依頼されたことを即座にできなかったり、電話が鳴った際に上司よりも先に取れなかった場合などに舌打ちをされることが多々あり、その度に強く責められているような気持ちになって精神的にダメージを受ける日々でした。このことを年の近い先輩に相談したところ、あの上司の場合、舌打ちをするだけでそのあとにネチネチ怒ったり、さらに言葉で注意されることも無いし、その瞬間だけで数分後にはまた普通のテンションに戻っているから、舌打ち=次からは気をつけてね!と言われているくらいに受け止めておけば良いんじゃない?というアドバイスをもらいました。それを聞いて少し心が軽くなり、そう受け止めるようにしたことであまりダメージを受けることが無くなりました。また、誰しも仕事をしているとイライラすることはあるもので、でもそれを表情や態度には出さない人も多く、その人が本当は苛立っているのにいつまでも気付くことなく仕事をしてくよりも、舌打ちのように表に出してくれた方がその都度気をつけることができるので良いのではとそう思えるようにもなりました。

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